コラム|04_咬み合わせの不調は万病のもと?

咬み合わせのことを、専門的には「咬合」といいます。「咬合学」は歯科医療の基本と言われるほど、重要な学問です。医学的に、咬み合わせは3つに分類されます。

1つ目が「歯・あごの形(咬合形態)」、2つ目が「あごの位置(顎位)」、3つ目が「あごの運動(顎運動)」です。

1.歯あごの形(咬合形態)

あごの形(咬合形態)とは、歯と歯並び、そしてあごの形のことです。歯並びが正常でない場合、つまり出っ歯、受け口、前歯がかみ合わない、前歯のかみ合わせが深い、あごが横にずれているといった異常がみられる場合、からだ全体の健康に悪影響を及ぼします。なぜなら上あごも下あごも、脳神経の一つである三又神経(さんさしんけい)が支配しており、全ての歯の情報は脳に送られているのです。

2.あごの位置(顎位)

あごの位置(顎位)は、今までは上の顎と下の顎の位置関係と考えられてきましたが、私は本来からだの中心軸あるべきものだと考えています。あごの位置がずれると、頚椎の湾曲が異常になったり、首の筋が緊張するため、脳に対し、血流障害を招きます。その結果、姿勢が悪くなり、からだのあちこちに不調を招く恐れがあります。

3.あごの運動(顎運動)

あごの運動とは、上あご(上顎)と下あご(下顎)の歯、または入れ歯(義歯)のかみ合わせのことです。あごの運動の中で、最も健康に深く関係するのが咀嚼です。正しい咀嚼には、次の3つの効果があります。
①各臓器の消化液の分泌を促す
②唾液を分泌させ、口の中を浄化する
③そして大脳を刺激して精神を安定させる
咬み合わせは体の各部位と関係が深いため、咬み合わせの不調は全身へ悪影響をもたらす恐れがあります。悪い咀嚼を続けていると、歯周病、咬耗症、そして顎関節症などになる可能性もあります。しかし正しい咀嚼ができるように治すことで、これらの不調は消えることがあるという研究結果も出ています。

正常なかみ合わせはからだ全体健康に良い影響を与え、逆にその異常は、健康に悪影響を及ぼすことになるのです。

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